Image Manipulation Detectorは、生命科学論文における画像不正を自動で検出するソフトウェアです。
ピクセル値のヒストグラムを均等化することで背景を強調し、画像の切り貼りや塗りつぶしなどの加工の痕跡を可視化します。
明るさやコントラストの過調整や塗りつぶしによってピクセル値が一定になっている領域を自動で検出します。
重複している画像や、画像中でコピー&ペーストされている領域を検出します。
1. [Add image] ボタンをクリックし、チェックする画像ファイルを選択します。
選択した画像はリストに表示されます。
2. 結果のレポートを保存するディレクトリを選択します。
3. 論文のPDFファイルや複数の写真やグラフが1つにまとまっている図のファイルを検査する場合は、[Cut out margins from figures](図の余白の切り取り)や、[Select life sciences images from figures](生命科学画像(ゲル画像や顕微鏡画像など)の選択)を選択してください。
単体の生命科学画像を検査するときは、[Cut out margins from figures]と[Select life sciences images from figures]のチェックボックスを外すとより高速に実行できます。
4. [Run] ボタンを押すとチェックが始まります。終了までに数秒から数分かかります。
[The operation successfully completed!] というメッセージボックスが出れば実行は正常に終了しています。
指定したディレクトリ下にimdetector_resultというディレクトリが作成されます。
imdetector_resultディレクトリ下にYYYY-MM-DD-hhmmss.pdfというレポートが保存されます(実行時のY:年、M:月、D:日、h:時、m:分、s:秒)。
右列には、上から入力画像、ヒストグラム均等化処理をかけた画像、抽出したノイズ画像、明るさやコントラストの過調整や塗りつぶしの検出結果画像、再利用の検出結果画像が表示されています。
GUIアプリケーションをダウンロードすることができます(現在はMacOSのみ対応)。ソースコードはGitHubに公開されています。
Image Manipulation DetectorはGNU GENERAL PUBLIC LICENSE, Version 3.0 (https://www.gnu.org/licenses/gpl-3.0.en.html) に準拠します。使用しているソフトウェアのライセンスについては、LISENCEを参照してください。
sakamoto.yuki.imd [at] gmail.com
Graduate School of Science, the University of Tokyo, Japan.
iwasaki [at] bs.s.u-tokyo.ac.jp
Copyrighht © 2020 Graduate School of Science, the University of Tokyo, Japan.